スペイン語の活用
英語以外の欧州言語を勉強している人が頭を悩ます文法事項と言えば、なんと言っても活用です。幸いなことに、フランス語・イタリア語・スペイン語と言ったロマンス語には名詞の活用がないので、ルールとしてはそれほど煩雑ではありませんが、今まで英語しか勉強してこなかった人の場合、動詞の活用でもヒーヒーだと言う人がほとんどだと思います。ていうか、僕はそうでした。 ただ、今になって振り返って思うに、実は動詞の活用というのは実はそれほど難しいものではありません。じゃあ、なぜみんな同士の活用で苦戦するのか?それは、動詞の活用をいきなり覚えようとするからです。
これは捨てる英語、拾う英語でも詳しく書いたのでここでは詳しく書きませんが、第二外国語を覚える過程というのは非常に大雑把に言えばデータに基づく仮説検証プロセスです。なので、本当は外国語を覚える手順としては、まず最初にある程度データをインプットし、その後で意識的な学習を通してそこにあるルールに気づき、それを整理していくという風になるのが理想的なのですが、みんなこのデータを集める過程をすっ飛ばして意識的な学習に向かってしまうため、結果として勉強に暗記の占める割合が多くなってしまいその結果記憶にかかる負担に耐えられなくなり挫折してしまうわけです。
じゃあ、どうすれば挫折しないかというと、それは簡単で要するに最初はデータを集めるプロセスから始めればいいのです。と言っても、ネイティブの子供のように実際に言語を使用する状態に置かれてそこからデータを集めていくというのは日本でスペイン語を勉強する人にとっては不可能なので、ある程度人工的に整理された教材を使ってデータを集めていく必要があります。 その際に一番役に立つのが、活用だけを集めた音声です。綴り字の変化が音声に現れないフランス語と異なり、イタリア語やスペイン語では綴りの変化が音にそのまま現れるのでこういった音声を定期的に聞いているだけでもかなり活用を覚えることができます。「門前の小僧習わぬ経を読む」と言いますが、耳からの学習は外国語のルールを覚える上では非常に重要です。ですから、まずはとにかく耳から活用を聞いてある程度大雑把に覚えてしまい、その後できちんと活用を確認するようにいいでしょう。
さて、そのための教材ですが、初心者の方であれば僕の作った音声付き スペイン語活用表を使うのが一番です。各時制の活用を代表的な不規則変化も含めて収録しているので、これを聞いているだけでもかなり活用はマスターできます。 更に活用をマスターしたいという人は、スペイン語技能検定4、5、6級に出る!頻出語彙集&対策問題集に付属している活用の音声を使うといいでしょう。タイトルからもわかるとおり、この本はもともと単語帳なのですが、活用の音声も収録されています。僕の作った活用表では、未来形や半過去の不規則動詞は一人称しか収録されていないのですが、この本では全ての人称が収録されているという至れり尽くせりの形となっています。真面目に勉強したい人は、この本も利用してください。
さて、こうやって聞いているだけでも活用はかなり覚えられますが、より正確な物にするためには活用に特化した問題集を解くことで自分が収集したデータを整理し直す必要があります。そのために役に立つのが、spanish verb drillsです。動詞の活用というと文章の中で動詞を活用させる物が多いですが、これだと文章の意味を理解する作業と適切な形を作るという二つの作業を同時に行わなければいけないので、動詞の形だけを学ぶという観点からはあまり効率的ではありません。動詞の活用に不安がある人は、このspanish verb drillsのように純粋に動詞の活用だけを訓練する教材を使い、その後で意味と形を同時に処理するタイプの参考書を使っていった方が効果的でしょう。 なお、動詞の活用に関しては、こちらのエントリー説明しているので、よかったらそちらも読んでみてください。

