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2007年5月10日 (木)

フランス語の発音

フランス語を勉強し始めた人がどこで苦労するかと言えば、それはやはり単語の性・動詞の活用・文法です。このうち、単語の性と動詞の活用に関しては、配布しているPDFにも書いてあるとおり、初歩の段階では実はきちんと学ぶ必要はありません。なぜフランス語を学ぶかという目的にもよりますが、コミュニケーションを目的とするのであれば、最初のうちはほぼ無視してしまってかまわないでしょうk。

しかし、発音に関しては、そうも行きません。コミュニケーションを重視するのであれば、ネイティブのような発音でなくてもいいので、とりあえず通じる発音を身につける必要があります。そのために一番いいのが、下記のような参考書を使ってフランス語の発音についての基礎を学ぶことでしょう。

やさしいフランス語の発音―CDとイラストで楽しく学ぶ 
語研

やさしいフランス語の発音―CDとイラストで楽しく学ぶ Book やさしいフランス語の発音―CDとイラストで楽しく学ぶ

著者:小島 慶一
販売元:語研
Amazon.co.jpで詳細を確認する

耳から口へのフランス語 
学習研究社

耳から口へのフランス語 Book 耳から口へのフランス語

著者:金子 京子,クレモン ボニエ
販売元:学習研究社
Amazon.co.jpで詳細を確認する

アテネフランセフランス語の発音 
早美出版社

Book アテネフランセフランス語の発音

販売元:早美出版社
Amazon.co.jpで詳細を確認する

しかし、実際これらの本を使ってみるとわかるんですけど、説明が難しくて何言ってるかかわからないんですよね。狭いeとか広いeとか言われても、よくわからない人がほとんどだと思います。ていうか、少なくとも僕は何言ってるかよくわかりませんでした。

でも、考えてみたらわからないのは当たり前なんですよね。何でかって言うと、そもそも自分がフランス語の発音ができないのに、フランス語の発音の体系はこうなんだよって書かれた本読んでもわかるわけないんですよね。

なので、まず最初に自分が完璧に発音できる日本語の音声の仕組みについて学んでしまいましょう。これであれば自分の舌や口の動きで確かめることができるので、基礎的なところはすぐ勉強できます。その後で、上に書いてあるような本を読むと、書いてあることがスパッと理解できます。

日本語の音声について勉強するためにお勧めなのはこの本です。

日本語音声学のしくみ 
研究社出版

日本語音声学のしくみ Book 日本語音声学のしくみ

著者:猪塚 元,猪塚 恵美子
販売元:研究社出版
Amazon.co.jpで詳細を確認する

これはわかりやすくてよかったです。後、僕は読んでないのですが、この本もよさそうです。

日本語教育をめざす人のための基礎から学ぶ音声学

日本語教育をめざす人のための基礎から学ぶ音声学 Book 日本語教育をめざす人のための基礎から学ぶ音声学

著者:鹿島 央
販売元:スリーエーネットワーク
Amazon.co.jpで詳細を確認する

後、英語の本も参考になります。個人的には、下の本は外国語の発音と言うことに関して理解を含めるのに役に立ったと思います。

単語耳 英単語八千を一生忘れない「完全な英語耳」 理論編+実践編Lv.1 
アスキー

単語耳 英単語八千を一生忘れない「完全な英語耳」 理論編+実践編Lv.1 Book 単語耳 英単語八千を一生忘れない「完全な英語耳」 理論編+実践編Lv.1

著者:松澤 喜好
販売元:アスキー
Amazon.co.jpで詳細を確認する

ネイティブのような発音をするためには本を読むだけでは不十分ですが、外国人としてネイティブに通じる発音を身につけたいというのであれば、日本語の音声に関する本を読んだ後で発音の本を読めば十分です。

フランス語の発音で苦労してる人は、ぜひ参考にしてみてください。

ちなみに、こんな本もありますが、これは専門的な感じです。

日本語とフランス語―音声と非言語行動 (単行本)

日本語とフランス語―音声と非言語行動 Book 日本語とフランス語―音声と非言語行動

著者:国立国語研究所
販売元:くろしお出版
Amazon.co.jpで詳細を確認する

◆PDF配布について

フランス語の勉強方法について書いたPDFを無料で配布しています。興味がある方は、下のアドレスのアンケートを記入してください。よろしくお願いします。 http://www.formzu.net/fgen.ex?ID=P77379907

2006年7月13日 (木)

多読について(4)

さてこの多読の一番の欠点ですが、それは皆さんご想像の通り細かい文法や語法がなかなか身につかないということにあります。まあ、もちろん多読だけで十数年勉強を続ければ自然とそういう細かいところも身についていくのかもしれませんが、少なくとも4・5年やったくらいでは英検やトイックで聞かれるような細かい文法はなかなか見につきません。少なくとも、僕はフランス語に関してはそうでした。いまごろ仏検二級の復習をしてることからも、それがわかると思います。ですから、短期間で試験の点数を上げる事を目的としている方には、多読はけしてお勧めしません。

それ以外の面に関しては、多読に欠点は特にないような気がします。よく多読だと単語力が増えないんじゃないかって質問をされますけど、経験的にはそんなことはないです。むしろ、多読の方が単語が身につくスピードが速いんじゃないかなって気がします。あと日本語を通して単語を覚えるとどうしても訳語のニュアンスとかに引きずられてしまいがちなのに対し、多読で単語を覚えるとその単語のニュアンスとかまですっと身につくのも単語の利点だと思います。それと、単語帳の中には文語的な単語と口語的な単語がごちゃ混ぜに使われてる例文が結構あるんですけど、多読だと単語帳では無視されている個々の単語の雰囲気みたいなのも身につくんで、そこら辺も多読の利点だと思います。

後DVDの英語字幕を使って多読をやれば、リスニングとスピーキングも簡単に伸ばすことができます。これはこのまえリスニングの勉強方に書いたとおりです。作文力に関しては多読をしてるだけではなかなか伸びませんが、かといって従来どおりの暗記主体の勉強法をしてても作文力はなかなか伸びません。まあ、作文力を向上させるためには大量にインプットをした後で、優れた指導者の下でアウトプットの練習をする必要があるので、多読だけで作文力を伸ばすのは本質的に無理があると思います。ただ、作文力を伸ばすための初めの一歩にはなると思います。

2006年7月11日 (火)

多読について(3)

さてフランス語に関してですが、フランス語の場合多読を始めたときの実力は英語ほどは高くありませんでした。フランス語は大学に入ったときに第二外国語としてはじめましたが、このときはご多分にもれずそんなに熱心には勉強しませんでした。フランス語を熱心に勉強し始めたのは、大学3年の夏が終わってからだと思います。

授業が終わって半年くらいたっていたためフランス語をかなり忘れてたので、最初のうちはたしか仏検の本を使って勉強しました。ある程度基本的な文法を抑えてからは、プチニコラや星の王子様みたいな簡単なフランス語の本を辞書を使って読み始めました。これが僕のフランス語における多読の始まりだと思います。このときの実力は、大雑把に言って仏検2級以上仏検準一級以下って感じだったと思います。

というわけで、多読を始めたときの実力を大雑把にまとめてみると、大体以下のな感じになると思います。

英語

文法:検定試験で聞かれるレベルの文法はほぼマスター

リスニング:純日本人としてはまあまあできる(トフルリスニングは55/66ぐらい)

作文:文法的に間違いのない文章は書ける。ただ、英語的な言い回しをあまり知らないので、そんな伝わらない。

単語:準一級レベル

スピーキング:決まりきった話題に関してぽつぽつ話せる程度。英検2級レベル。

フランス語

文法:時制・関係代名詞・前置詞等の基本的な文法はマスターしてるものの、細かい文法はよくわかってない。英検準二級から2級レベル。

単語:英語と共通するような抽象度の高い単語に関してはある程度知ってるものの、日常的な表現やフランス語に特有の表現はあまり知らない。

作文:フランス語のニュアンスがわからない上に、文法的誤りも多い。

スピーキング:ポツポツ何か言える程度。英語で言えば3級または準2級レベル。

とまあ、こんな風に英語とフラ語では開始時の実力や知識にかなり差がありました。そのため、英語とフラ語では多読の効果にもかなり差を感じました。特にフランス語で多読を行ううちに、英語で多読をしてるときにはわからなかった多読の欠点が見えてきた様な気がします。

2006年7月 9日 (日)

多読を利用した勉強法(2)

といってもこのときは最初から英語の本を読み始めたわけではありません。最初は当時ファンだった小沢健二の先生である柴田元幸さんが編集した、The Universe of Englishっていう東大の教科書から読みはじめました。僕は当時生態学の勉強をしに東大の理二に行きたいなとか思ってたんで、この本を読んでたのは東大の後期対策という意味もありました。この本を読み終わった後はさらにThe Universe of English 2, the Parallel Universe of Englishなどを読み、その後はthe cather in the ryeやjurassic parcなんかの簡単そうな小説をよみました。もっとも、今考えると小説に関しては、どこまで理解してたかはかなり怪しいと思います。目を通していただけといったほうが正しいかもしれません。

んで、僕の当時の英語力ですが、偏差値的には普通の模試ではだいたい偏差値75以上、東大型の模試でも大体偏差値70ぐらいはありました。まあ、受験生としてはかなりよくできるほうだったと思います。ただ、単語力はかなり低かったです。単語帳も何冊かかったのですが、どれも最初の一番頻度の高い単語のところまでしか終えることができませんでした。リスニングに関しては、東大はリスニングの問題があったので、そこそこ勉強してました。ただ、帰国子女なんかと比べると、リスニング力は問題にならないくらい低かったです。まあそうは言っても、大学に入った後ですぐ受けたTOEICが700後半ぐらいでTOEFLが550ぐらいだったので、そこそこの基礎力はあったといえると思います。

数学がファンキーに苦手だったこともあり、大学は結局滑り止めで受けた早稲田の一文に行くことになりました。大学に入ってからは文転したこともあって、大手を振って語学の勉強ができるようになったので、松本道弘さんの本を読んで、さらに多読に励みました。そのおかげもあって、例えばTOEICのスコアは750(入学当初)→880(大学3年次)→940(修士2年目)という感じでアップしました。もっとも大学一・二年のころは、当時の先生から紹介されたISSという通訳学校に通っていたので、これはかならずしも多読だけの成果ではないと思いますが。英語に関しては大体こんな感じです。

2006年7月 7日 (金)

多読の可能性

この前知り合いの編集者さんに券をもらったので、今日は東京国際ブックフェアに行って来ました。ほんとは12時ぐらいのデジタルパブリッシングの話から行こうと思ってたのですが、携帯を家に置き忘れてしまったのでいけず、結局着いたのは一時ぐらいでした。その後はいろいろ会場を冷やかして、ぐるっと回ってから、お目当ての「洋書はもっと売れる!アジアの出版事情をヒントに」という無料のセミナーに行って来ました。

ここで言う洋書とは英語の本で、フランス語の本は入ってないんですが、しかし内容的には非常に興味深かったです。パネリストの一人にフランスの出版社であるアシェットの代表の方がいたんですが、その人の韓国では英語の勉強用として絵本が売れているという話を聞いたときは、やはり教育用の本の需要というのは大きいんだなと思いました。そして、そのあと洋販の小橋さんという方が、SSSの100万語というムーブメントや洋販で作っているTOEICに基づく本のレベルわけのおかげで、学習者の方が洋書を気軽に選べるようになりその結果洋書の販売が増えたという話を聞いたときはわが意を得たりという気がしました。

僕なんかも英語の勉強を始めたばかりのときはそうだったんですけど、本が読みたくてもどれを買ったらいいのかわかんないんですよね。で、実際試しに買ってみるとやっぱりわかんなくて、結局洋書をあきらめてしまうという方はいっぱいいると思うんですよ。そういう人に対して、どのような段階を踏んでいけば本が読めるようになるかということを秩序立てて示した上で、これらの運動は非常に価値があると思います。

で、僕は思うんですけど、おそらくこれらのことはフランス語にも当てはまると思うんですよね。今の日本ではフランス語の勉強=仏検見たいな感じがしますけど、それだけじゃなくて本を読んだり映画を見たりして実際のフランス語にふれてみたいという方はおそらくいっぱいいると思うんですよね。でも、残念なことに、フランス語の本自体がそもそも手に入らない上にレベルも全くわからないと。で、無理して買ってやっぱり読めなくて、結局すぐあきらめてしまうと。

でも、もしSSSや洋販の作ってるようなきちんとした紹介があれば、皆フランス語で本を読むようになると思うんですよね。最近出版社の方と話してて思うんですけど、今現在フランス語を取り巻く状況というのはかなり壊滅的です。このままほおって置いたら、おそらく5年とか10年後には壊滅してしまうのではないかと思います。そうならないためにも、これからはフランス語界全体のインフラを整備することで、現行の学習者の底上げを行う必要があると思うんですよね。

僕がいまやってるポッドキャストも、現行の出版形式では利益に載りにくいけど必要な教材を提供するという点ではその一つですが、この多読用の本の整備というのもそういったインフラ整備としてはかなり重要な働きをもってくるのではという気がします。フランス語は昔勉強したけど今はしてないという人が、もっと手軽に勉強を継続できるようにするためにも、こういった運動を守り立てていかなければなと思います。

とりあえず、明日もう一度ブックフェアに行くんで、そのときに出版社の方といろいろ話して行こうと思います。

2006年7月 6日 (木)

多読を使った勉強法(1)

今回の日記は、アルクブログからの転送です。

今日は久しぶりに英語、というか語学の勉強について書きたいと思います。なんについて書くかというと、それはタイトルにもあるとおり、多読についてです。

最近このalcブログでもいろんな方が多読について取り上げてましたが、その多くは自動英語の講師の方が子供向けの多読について議論するというものでした。このブログでは、大人が多読をやったらどうなるかということについて、僕の個人的な経験に基づいて雑感を述べていきたいと思います。

僕は英語とフランス語の両方で多読をメインにして勉強したのですが、英語とフランス語では多読をはじめた時点の語学力にかなり違いがありました。だから、フランス語と英語では、多読の効果についてもかなり差がありました。そのため、一つの言語についてのみ多読をした人に比べて、多読の効果についてある程度客観的に把握ができてると思います。今回のシリーズではそのような経験に基づいて、多読でどのような能力が身につくのか、逆に多読をしても身につかない能力はどのようなものがあるのかということについて書いていこうと思います。

さて多読についてなんですが、僕がこの勉強法を知ったのはちょうど浪人生のときでした。当時国語と英語の得意な理系だった僕は、苦手の数学を勉強するのを避けるべく、得意科目の英語に磨きをかけるための適当な勉強法を探していました。そのときに本屋で見つけたのが、今回取り上げた「快読百万語」の作者である酒井さんの書かれた「どうして英語が使えない」です。この本の中で酒井さんが多読の大切さについて繰り返し述べてるのを見て、暇だしちと試してみるかと思って始めたのが僕の多読の第一歩でした。

2006年6月28日 (水)

映画を使った勉強法(3)

映画を使った学習法の(1)と(2)では、字幕を使いながら英語のリスニング力を挙げる勉強法を紹介してきました。んで、これを読んだほとんどの人がおそらく「じゃあ、いつになれば字幕なしで映画がわかるようになるんだ?」って疑問を抱いたと思います。また、疑い深い人の中には、「でもやっぱり字幕ありで見てたらいつまでたっても字幕ありじゃないとみれないんじゃないの?」って思った人もいるかと思います。今日はこの疑問に答えていこうかなと思います。

で、まず最初の疑問に対してなんですけど、これに関しては正直「そのうち見れるようになる」としか言いようがありません。何でかってーと、これは映画を見始めた時点でのその人の英語力に相当左右されるからです。テストではいい点を取れるけど話し言葉の文体や発音になれてなかったという人であれば、それほど時間をかけずに字幕なしで映画を聞き取れるようになると思います。それに対して、もともと英語が得意でない人の場合、まず初歩的な文法や発音から学んでいかなきゃいけないんで映画が聞き取れるようにはかなりの時間がかかると思います。後、今まで教えた経験から言うと、多少音感やリズム感みたいなのにも左右されるのかなという気はします。

まあ、一ついえるのは、毎日やってりゃ最終的に絶対できるようになるってことです。語学は最終的にはほんとこれに尽きると思います。なんていうか正直僕から見てると、みんな小難しいこと言い過ぎなんすよね。、そんな四の五のいわなくても、語学なんてやってりゃそのうちできるようになります。単語だって文法だって、そんなん本読んで映画見てりゃそのうちほっといても勝手に覚えられます。だから、大切なのはとにかく毎日やることですね。そーすりゃそのうちできるようになります。

んで、後二つ目の「でもやっぱり字幕ありで見てたらいつまでたっても字幕ありじゃないとみれないんじゃないの?」って質問なんですけど、これに関しては「じゃあ、子供のころからルビつきの本読んでると大人になってもルビ振ってないと漢字読めないのか?」って逆に聞いてみたいですね。「子供のころ補助輪つけて自転車乗ってた人は大人になっても補助輪がないと自転車乗れないのか?」ってのでもいいです。

スポーツでも習い事でもなんでもとそうだと思うんですけど、練習の意義ってのは、結局自分がうまく処理できない技術を取り出してその技術を構成する細かい技能を一つ一つ習得していくことにあると思うんですね。で、そうすることでその細かい技能の習熟度が上がっいき、その結果今までできなかったことができるようになっていくと。だから、実戦と練習法が違うって批判するのは短絡的だと思います。まあ、そういう意味では、家で見る場合字幕が出せる場合は字幕だしといたほうが勉強になっていいんじゃないかなって気もします。何でかって言うと、最終的に理解の壁になるのは、リスニング力じゃないからです。

実際この方法を続けてればわかると思うんですけど、音を聞き取るのって実はそんな難しくないです。もちろん物によっては難しいですけど、いわゆるメジャーな作品の場合は訛りとかもそんなないんでリスニング自体にはそれほど苦労しません。じゃあ、何がむずかしいかって言うと、最終的には単語とイディオムだと思います。特に、文化やある特定のジャンルに関するやつ。僕なんかも字幕なしでみてて聞き取れない時に字幕を出してみると、そもそも字幕見てもわからないときがほとんどなんですよね。まあ、でも、ここら辺はしょうがないかと思います。日本語ネイティブが日本語で話す場合でも、これが原因のディスコミュニケーションってのは避けようがないですし。まあ、でもみんなそういうのを埋めたいって思うわけじゃないですか。そのためには、やっぱり字幕を出して映画をみてわからないことがあったら常に調べるみたいなほうが最終的にはうまくなるんじゃないかと思います。しちめんどくさいんで僕はそこまでしてませんけど。

2006年6月26日 (月)

映画を使った学習法(2)

前回に引き続き、アルクブログからの転載です。

この前自分で映画を使った学習法「(1)」とか書いておきながら(2)書くのめんどくさいから未完にしようかなーとか思ってたんですが、今日この前教えた生徒からTOEFLの模試で成績が伸びてたって聞いて、自分のやってることが少しは人様の役に立ってることがわかったんで(2)を書くことにしました。まあ、しかし、成績伸びたっての聞いて人事ながら実にうれしかったですね。いやー、よかったよかった。

まあそれはさておき話を元に戻すと、映画を聞き取るためにはこの前言ったようにまず何よりも話し言葉の文体になれることが必要です。そのためには、映画を英語字幕で見る&自分が見た映画の台本を英語で読むのが一番いいです。大体30本くらい見れば、取りあえず話し言葉の単語&文法に慣れてくると思います。ここまできたら、いよいよリスニングの勉強に進むことができます。じゃあ、どうやってリスニングの勉強するかということなんですけど、これも今までと同じでただ字幕をつけながら映画を見てればそれで十分です。字幕を見ながら映画を見てリスニングの勉強になるのかって思う人もいるかもしれませんが、心配しなくて字幕をつけながら映画を見てるだけで十分練習になります。じゃあ、何でそれがリスニングの練習になるかって言うと、それは字幕を見ながらリスニングをすることで心的辞書に刻まれた日本的英語の発音をunlearnすることができるからです。これについてよくわかんない人もいると思うんで、ちょっとここで簡単に心的辞書について説明したいと思います。

心的辞書ってのは言語学の概念で、人が言語に関して持ってる知識を説明するための一種のメタファーです。このメタファーによれば、人は心の中には単語の意味・発音・統語情報を備えた一冊の辞書を持っており、言語を理解する際にはその辞書を使って単語の意味等を把握していると考えられてます。んで、僕をはじめとして、日本で英語を勉強した人のほとんどが、ほぼすべての英単語に関して実際の英語の発音とはまったく異なる脳内発音を作り上げてます。脳内発音ってのが何かって言うと、まあこれはようするに英単語の発音がローマ字読みで頭の中に入ってるって事です。ここで言うローマ字読みというのは、例えばmilkであればmiruku、vinylであればbini-ruみたいな感じで、L/RやV/Bみたいな日本語にない音は日本語にひきつけさらにご丁寧にすべての子音に母音をつけた形のことです。まあ、これだけ違った形で音声情報がインプットされてれば、たとえ日本語にあるような単語でも聞き取れないってのは、言語心理学の知識がなくてもすぐわかると思います。

じゃあ、どうやってこの脳内発音を英語の発音に直すかってことなんですけど、これは英語字幕を見ながら映画を見てれば勝手に直っていきます。何でそんなことが起こるかって言うと、それは字幕を見ながら発音を聞いてると、文字と発音のすり合わせが勝手に行われるからです。綴りと発音のすり合わせって何かって言うと、まあ要するに例えばalrightって字幕を見ながら実際のネイティブの発音を聞けば、だんだんと日本語のo-ruraitoの発音の代わりに英語のalrightの発音が頭の中にすり囲まれていくってことです。そして、字幕を出しながら映画を見る勉強方が素晴らしいのは、この発音と綴りのすり合わせがその映画に出てくるすべての単語に対して行われるってことです(字幕が省略されてる場合は除く)。

字幕を出さないで映画を見た経験のある人はわかると思いますが、字幕を出さないで映画を見ると基本的にもともと自分のわかる範囲の言葉しか聞き取ることができません。言い換えれば、この方法だと自分が聞き取れない音や単語に関しては何の学習も行わないということです。もちろん続けてるうちに聞き取れるようになるかもしれませんが、ずっと聞き取れないままかもしれません。なぜなら、自分の聞き取れない音に対してフォローアップがなされないからです。それに対して、字幕を出して映画を見ると、自分の聞き取れない部分や自分の知らない表現についても学習をすることができます。この差はかなり大きいです。以上のことから、よくいう字幕を出したままだとリスニングの練習にならないってのは冷静に考えるとうそだと思います。むしろ、字幕を出してるほうが効率よくリスニングの勉強がができると思います。少なくとも、僕はその方法で普通に聞けるようになりました。というわけで、よくわからないうちは別に無理して字幕なしで映画を見る必要はないです。字幕ありで見てればそのうちきっと字幕なしでも映画が見れるようになります。

追記あとリスニングとは直接関係ないんですけど、発音に関してよく「聞こえなければ発音できない。」って言いますけど、これもそうとう怪しいと思います。素朴な疑問なんですが、自分で聞き取ることができない音をどうやって正しく発音できてるかどうか区別できるのでしょうか。僕個人の経験から言えば、発音の練習をしてるうちに次第に音の細かな特徴がわかってきて音が聞き取れるようになり、そのおかげで最終的に正しく発音できるようになるってのが正しいと思います。

2006年6月24日 (土)

映画を使った学習法(1)

以下は僕のもう一つのブログに昔書いた記事からの転載です。英語に関する勉強法の記事なのですが、フランス語にも役に立つのではと思って転載しました。

 11月から今週の金曜にかけてまで、某トフルの学校で大学生向けのトフルの講座を受け持ってたんですけど、そこで何回か生徒に向けて映画を使った勉強方ってのを進めました。もっとも、そこではあんま詳しく紹介してる時間がなかったんで、そのフォローアップの意味でどうやって映画を勉強するかをここに少し詳しく載せておこうと思います。

 んで、どうやって映画を使ってうまくリスニングの勉強をするかってことなんですけど、それはいたって簡単で基本的には英語の字幕をつけてひたすら英語の映画を見てるだけでいいです。こういうと、英語の字幕があるとリスニングの勉強にならないんじゃないかって言われることもありますけど、そんなことはないです。ていうか、はっきり言えば、日本のみで英語を「勉強」してきたほとんどの人は、リスニングの勉強をする段階までいってないことのほうが多いです。

 そもそも、話し言葉は書き言葉とかなり異なる位相の上に成立しています。それは日本語を考えてもわかると思います。僕らは日本語を話すとき、書き言葉とはまったく異なる文体や単語を使ってます。何でそうするかって言うと、これもいたって簡単で、言葉が常に文字として存在し続ける書き言葉と違って、話されるたびに次から次へと言葉が消えていってしまう話し言葉では記憶にかかる制限が大きくなるので、どうしても書き言葉とは異なる発話スタイルを取り入れざる得ないからです。

 で、学校や資格試験のためだけに勉強をしてきた人のほとんどは、この話し言葉で使うような文体や単語をまったくといっていいほど身につけてません。これは僕もそうだったんでよくわかります。学校や資格試験の英語の勉強の目的が本質的に書き言葉に近い英語の習得である以上、これはまあ仕方のないことだと思います。この状態にある人が実際に話されてる会話を聞き取れるようになるためには、リスニング云々以前にまず会話で使われる単語や文体を身につける必要が出てきます。

 そのために一番いいのは、最初に言ったように、英語の映画を英語字幕つきで見ることです。ただ、実際試してみるとわかると思うんですけど、映画字幕見ても何言ってるかわかんないことって結構あると思うんですよね。特に、字幕は提示される時間が結構短いので、そのスピードについていけないってこともよくあると思います。その場合は、ネットからその映画の台本をダウンロードして、それを印刷して読めばといいと思います。

 ビッグカメラで200枚400円ぐらいの紙を買ってきて、その裏表に印刷して読めばそれほどお金もかからないで読めると思います。それに加えて、今回取り上げてる本のようなスラングや口語英語の本を片っ端から読むといいと思います。辞書引いてもよくわかんない表現が、こういう本を読んだらすぐわかるなんてことはよくあることです。

 んで、こういう本は、試験用の単語集とは違って、覚えてるかどうかなんて気にせずにどんどん読み進めてくほうがいいです。頻度が高ければそのうち映画を見てるうちに出てきますし、頻度の低い表現は忘れちゃったほうが身のためです。取りあえず、この方法で30本ぐらい映画なりドラマなりを見てください。そうすれば、取りあえずだいぶ字幕に書かれてることのがわかるようになってくると思います。その段階になってはじめてリスニングの訓練に進むことができると思います。以下続く。

2006年5月19日 (金)

リスニングについて(その4)

今回は、前回の内容を踏まえた上で、リスニング力を効率よくつけるための勉強方について考えて行きたいと思います。さて、そのためにはまずリスニングのメカニズムを理解する必要があります。

日本の語学教育では、リスニングとリーディングを分けて取り扱うということもあり、どうしてもリスニングとリーディングは別物だと考えがちです。しかし、脳の活動という点からみれば、リーディングとリスニングに必要とされる能力はほとんど一致してます。唯一の違いは、言語情報を耳から入れるか目から入れるかぐらいです。

英語の勉強法の本を読んでいると、よく読むことによってリスニングの力が向上すると書いていますが、それはこのようにリスニングとリーディングに必要とされる能力が共通しているからです。以上のことから、音声処理以外の段階はリーディングで鍛えることができるということがわかります。

ということはどういうことかというと、純粋に聞き取りの訓練のみをしたいのであれば、まず一回テキストを読んで内容を理解するとともに、わからない単語や構文を理解する必要があるということです。なぜなら、文法・単語・構文といった音声以外の要因でリスニングが阻害される場合、それは正しいリスニングの訓練とならないからです。リスニングの訓練をするのであれば、あくまで音声に関する要因だけを鍛える必要があります。

テストのせいか、リスニングの訓練というと最初はテキストを見てはいけないとおもっている方が多々います。しかし、先ほど述べたように、文章を読むことと文章を聞くことの違いは、最初の段階において目で見るか耳で聴くかの違いだけです。それ以外はほとんど違いがありません。ですから、まず最初に文法・単語・構文といった音声以外でつまずきとなる要因を取り除いておき、そのあとで音声の処理能力だけを鍛える必要があります。

リスニング力をつけるというと、どうしてもスクリプトを見ないで何度も文章を聞くといった訓練をしがちです。しかし、その場合、何度やっても聞き取れない音は聞き取れないまま終わりがちです。なぜなら、この場合聞き取れないのはほとんどの場合、音ではなく文法・単語・構文といった音声以外の要因だからです。正しいリスニングの訓練とは、自分の読んだことのある文章を耳から聞くことで、自分の頭の中にある発音と実際の発音の間にあるずれを直すことなのです。

以上4回にわたって、リスニングの学習法を述べてきましたが、役に立ちましたでしょうか。より詳しく知りたい方は、こちらのアドレスにメールをください。お待ちしています。また、この記事が役に立ったという方は、右のランキングをクリックしてください。お願いします。

井上大輔

2006年5月17日 (水)

リスニングについて(その3)

前回書いたように、個々の音の聞き取りというのは、実際のリスニングにはそれほど影響を与えません。では、は、リスニング力をつけるためには、どうすればいいのでしょうか?それを考えるためにも、今回はどんな要素がリスニングに影響を与えるのでしょうか?

リスニングに影響を与えるものはいろいろありますが、その一つとして自分がおぼえている発音と実際の発音が違うということがあげられます。日本にいて読解をメインにしてフランス語を学ぶと、実際のフランス語とは違う発音で単語を覚えがちです。その結果、目で見てわかる単語であっても聞き取ることができないという事態に陥りがちです。

僕の場合はもともと英文だったこともあり、なまじっか英語の単語が頭に入ってたので、フランス語式の読み方がなかなか見につきませんでした。その結果、単語自体の意味は知ってるけど、正確に発音できない単語がかなりありました。このようにならないためにも、最初から正しい発音を覚える必要があります。

また、リエゾン・アンシェヌマン・エリズィヨンもリスニングに影響を与えます。フランス語では、前後の音声環境によって個々の単語自体には存在しない音が発生します。そのため、たとえ個々の発音をきちんと覚えていても、リエゾン・アンシェヌマン・エリズィヨンに慣れておかないと文章を聞き取ることはできません。また、このような音声変化によって生じる、文法的役割の異なる同音異義語(qu’elle-quelle、d’où-doux、la-l’asなどなど)にもなれる必要があります。

最後に、文章の話されるスピードに文章の処理能力が追いつかないということがあります。当たり前ですが、自分が文章を読めるスピードよりはやく話されている文章を聞き取ることはできませし、また自分が知らない単語を聞き取ることもできません。ですから、文章を聞き取るためには、読解量を上げる必要があります。

次回は、今回書いたことを踏まえた上で、リスニング力を効率よくつけるための勉強方についてみていきたいと思います。

なお、今回書いてある内容について、もっと詳しく知りたい方は、こちらにメールをください。また、この記事を呼んでためになったと思う方は、右のランキングのクリックをお願いします。なお、次回の更新は、19日を予定しています。

井上大輔

2006年5月15日 (月)

リスニングについて(2)

前回書いたように、LとRといった個々の音声の聞き取りは文章全体の意味理解にそれほど影響を与えません。なぜなら、現実の会話には文脈があるからです。そのため、個々の発音が聞き取れなくても文脈を利用して単語の意味をすることができます。

例えばlとrの区別ができない日本人が“リール”という音を聞き取る場合、まず最初に聞き取れる部分からlireかrireのどっちかだろうという当たりをつけておきます。そしてその後で、文脈を利用して二つの単語のうちよりふさわしいものを選び出すのです。“選び出すのです”といわれても、中には果たして本当にそんなことができるのだろうかと思われる方もいるのではないでしょうか。しかし、私たちは日本語を聞き取る際に、無意識のうちにこのような処理を行っています。

例えば、日本語では“キシャ”という音に対して、“記者”・“貴社”・“汽車”・“喜捨”・“帰社”の五つの意味が対応しています。これだけ多くの音が対応していれば、聞いていてわからなくなりそうなものですが、ほとんどの場合は問題なく理解することができます。なぜなら、会話の文脈を利用して意味の絞込みを行うことができるからです。

これらのことから何が言えるかというと、それはbやv、lとrと言った日本語にない発音がきちんと聞き取れなくても、発音が大体似たような単語を思い浮かべてそれらの単語の意味を文脈と対比させることで処理できるということです。

実際僕もLとRの区別はできませんが、例えばTOEICのリスニングは満点ですし、映画も字幕なしで聞き取ることができます。また、僕が大学時代に習った音声学の専門家の先生もLとRの区別はできませんでした。音声に関しては、大人になってから習う人がネイティブと同じ能力を身につけるのは無理があると思います。では、リスニング力をつけるためには、どうすればいいのでしょうか?次回は、そのことについて考えていきたいと思います。

井上大輔

なお、今回書いてある内容について、もっと詳しく知りたい方は、こちらにメールをください。また、今回の記事が参考になったという方は、右のブログランキングのクリックをお願いします。また、次回の更新は17日を予定しています。

2006年5月14日 (日)

リスニングについて(その1)

このサイトでは、リスニングをメインにしたフランス語の勉強法を紹介していますが、それには二つの理由があります。一つ目の理由は、ポッドキャストのような音声を利用した学習は、机に向かって勉強するのに勉強時間がとりやすいからです。そのため、時間がない人でも、継続して勉強することができます。

リスニングをメインにした勉強法を紹介するもう一つの理由は、日本で勉強していると、どうしてもリスニングが苦手になりがちだからです。日本のフランス語教材は、読解や文法に関しては非常によくてきたものが多いのですが、レベルが高めのリスニング教材というのはほとんどありません。そのため、どうしても読解が勉強の主体になりがちで、リスニングはおろそかになりがちです。これは、特に独学で勉強している人ほどそうだと思います。そのような状況を改善できればと思い、このサイトを始めました。

ところで英語教育などでよくLとRの聞き取りが話題になることもあり、リスニング力をつけるというとどうしても個々の音声を聞き取る力をつけるという考えに陥りがちです。確かに、単語の聞き取りでは、個々の音声が聞き取れるかどうかは大切です。しかし実際にフランス語を聴いている時は、個々の音声の聞き取りは文章全体の意味理解にそれほど影響を与えません。では、なぜここの音声の聞き取りは、文章全体の意味理解にそれほど影響を与えないのでしょうか?次回は、そのことについて考えていきたいと思います。

なお、次回の更新は3月15日を予定しています。

井上大輔

今回書いてある内容について、もっと詳しく知りたい方は、こちらにメールをください。

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2006年5月13日 (土)

お勧めの単語帳

今まで習ったことのない語学を始める時に苦労する要素は数ありますが、その中でも特に苦労するのが単語だと思います。単語は文法と違って理論的に説明できるケースが少なく、丸暗記せざるを得ません。高校生ぐらいだと、それでもまだ丸暗記で覚えられるのですが、大人になってくるとだんだん丸暗記がつらくなってきます。そんな方にお勧めなのが、駿河台出版社の「聞くだけのラピッド暗記単語帳(基礎編)」、語研の「フランス語基本単語2000」、飛鳥出版社の「CDBOOK 絵でわかるフランス語基本単語1500」です。

これらの単語集はフランス語→日本語の順番で音声が流されているので、ただ聞いているだけでフランス語の単語になれることができるので、もう単語の丸暗記は無理だという方におすすめです。また、こうやって耳から学習すると最初からきちんとしたフランス語の発音が覚えられるため、自然につづり字のルールも身につくのでおすすめです。

使い方ですが、これらの単語帳を何冊かまとめて買って、次から次へと聞き流して行くことで、単語に関する慣れを養いましょう。もちろん聞き流しているだけでは覚えられませんが、最初のうちはそれでかまいません。単語を覚えるというと、ついつい単語を見てその単語の意味を覚えているか覚えてないかで判断しがちですが、実際の記憶というのはそれほど単純なものではありません。

単語集で覚えているように見えても実際は前の単語とのつながりで覚えてるだけで、実際の文章に出てきたらまったく理解できないというケースもありますし、逆に単語集みたいに文脈から切り離されてると理解できないけど、文章の中では理解できるというケースもあります。単語というのは覚えてるか覚えてないかの○か×かではなく、その間に”なんとなく意味は覚えてるけど意味はわかんない”や"意味は覚えてるけど、スペルがかけない”といった無数の段階が存在するのです

ですから、単語を覚えるときは一足飛びに意味とつづりを覚えようとするのではなく、まず最初になんとなくニュアンスをつかみ、さらにフランス語に触れる中ででよりはっきりした意味を捕らえるようにしていきましょう。

なお、名詞の性別ですがこれこそ慣れで身につけるものであって、最初から意図的に覚えようとする必要はないです。じっさい、フランス人の子供も最初のうちは冠詞をうまく使いこなせず、年齢が進むにしたがって冠詞が使えるようになっていきますし。それぞれの単語の性別を暗記しようとするよりも、インプットを増やしフランス語になれて行くほうがいいと思います。

以下は、それぞれの単語帳の感想です。興味があれば、ぜひ買ってみてください。

聴いて,話すためのフランス語基本単語2000 Book 聴いて,話すためのフランス語基本単語2000

著者:Elisabeth Morla,渡辺 弘美
販売元:語研
Amazon.co.jpで詳細を確認する

レベル的には、この中で一番簡単なので、フランス語を始めたばかりの初心者の方にお勧め。CDがついてないので、本屋で別途注文するか、語件のホームページでダウンロードする必要がある。

フランス語聴くだけのラピッド暗記単語帳 基礎編[CD] Book フランス語聴くだけのラピッド暗記単語帳 基礎編[CD]

著者:加藤 雅郁
販売元:駿河台出版社
Amazon.co.jpで詳細を確認する

単語(冠詞なし)→単語(冠詞つき)→日本語の意味という順番で読み上げられるので、単語だけではなくその性も自然に身につけられる。また、頻出動詞のjeとvousの現在形の活用も収録されている。収録されている単語のレベルは、多少高め。

CD BOOK 絵でわかるフランス語基本単語1500 Book CD BOOK 絵でわかるフランス語基本単語1500

著者:伊藤 緋紗子
販売元:明日香出版社
Amazon.co.jpで詳細を確認する

他の単語帳と異なり、これは日本語→フランス語という形式になっている。これだと、自分が単語をアウトプットできるかどうかがはっきり試されるので、会話の練習にもつながる。洋服・アクセサリー・小物・靴・メイクアップといったファッション関係の単語が多く、必ずしも実際の使用頻度と掲載されてる単語は一致しない。

はじめてのフランス語単語帳 Book はじめてのフランス語単語帳

著者:柴田 香葉美,イヴェット クロードン
販売元:学習研究社
Amazon.co.jpで詳細を確認する

基本的な単語から少しむずかしめの単語まで、さまざまな単語が含まれている。単語の選定にも偏りがない。ただ、少し吹き込んでる人に元気が感じられない。

フランス語の勉強法について、もっと詳しく知りたくありませんか?そう思った方は、こちらにいますぐメールをください。フランス語の参考書や語学の勉強法について説明した、初心者から上級者まで役にたつ小冊子をPDF形式で無料で配布しています。特に、このサイトで放送している番組を使って効率的に勉強したい方にお勧めの勉強法が書いてあります。よろしければ、ぜひぜひご応募ください。なお、以下は大村様よりいただいた感想です。

とても興味深く読ませていただきました。私は
第二外国語としてフランス語を学びましたが、
その後はほぼ独学で勉強してきました。留学経験
もないので勉強法では苦労しました。今、初心者に
教えてはいるのですが、自分自身会話があまり得意
ではない状態です。NHKの衛星放送のFrance2を見たり
しておりますが、今後、映画やポッドキャストを利用
した勉強法も試してみたいと思います。私の生徒さん達
にもこのベージを伝えたいと思います。どうもありがとう
ございました。

2006年5月 4日 (木)

フランス語の読み方に関して

先日「フランス語をはじめて学ぶのですが、英語と違って、はじめてみたときの発音の仕方がまったくわかりません。何かルールがあるのでしょうか?」と言う質問を、jjさんから受けました。ヨーロッパ言語にはそれぞれ独特の綴りの読み方があるので、単語をきちんと読むためにはそのルールを身につけなければいけません。

フランス語のほとんどの参考書には始めの方に綴り字を解説したページがあるので、綴りの読み方を学ぶにはそこを読んでみるのがいいでしょう。また、リンクで紹介している”学校に行かずにフランス語”と”ねね先生の初級フランス語講座”にも綴り字のルールを解説したページがあるので、参考書を持ってない方はこれを参考にしてください。

ただ個人的には、フランス語の単語を知らないまま発音のルールを習っても混乱するだけなので、最初のうちはスペリングは無視して取り敢えず発音と意味の対応だけを覚えた方がいいと思います。そして、そうやって発音を覚えた後で綴り字のルールを学べば、覚えてるものを整理するだけなので無理なく綴り字のルールが学べると思います。

まあ、もちろん綴りを習ったらすぐさまその通りに読めるようになる人も多々いるでしょうが、僕の場合は元々英語が専門だったこともあって、綴り字のルールを習ってもなかなか英語読みをする癖が抜けませんでした。それに、フランス語の場合語尾の子音を読むかどうかというのは結構恣意的なんで、ルール通りに行かないところが結構あるんですよね。

僕がフランス語の読み方を身につけたのは、下に紹介してる”フランス語 聴くだけのラピッド暗記単語帳」のような日本語ー>フランス語形式で発音されている単語帳を聴いて、それまで間違って覚えていた単語の発音を新たにフランス語で覚え直してからです。

というわけで、もしフランス語のスペリングの読み方を身につけられずに苦労してる方がいたら、下の単語帳を買ってみてやってみてはどうでしょう。これを聞いてフランス語の正しい発音を身につけた後で、綴り字を説明したページを読めば今までよりずっと楽にフランス語の正しい読み方が身につけられると思います。

フランス語聴くだけのラピッド暗記単語帳 基礎編[CD] Book フランス語聴くだけのラピッド暗記単語帳 基礎編[CD]

著者:加藤 雅郁
販売元:駿河台出版社
Amazon.co.jpで詳細を確認する

2006年4月15日 (土)

フランス語の学習歴

久しぶりのフランス語の学習歴です。今回のは漫画喫茶で時間のないまま書き上げたんで、いろいろ読みにくい点があると思いますが、それもまた天命ということで。

前回(フランス語の学習歴その4)では、それまで多読だけをしてもなかなかできるようにならなかったのが、レベルに適した多聴をするようになったらだんだんとフランス語ができるようになってきたと言うことを書きました。今回は、そのあとどのように勉強したかと言うことについて書いていきたいと思います。

多聴の後には、フランス語の字幕を出してDVDを見ると言うことを行いました。僕は英語もある程度できるのですが、英語を勉強してるときに非常に役に立ったのが英語字幕で映画を見ると言う勉強法です。読解力さえしっかりしていれば、この方法を使えば自然と英語力を身につけることができます。ただ、残念なことにフランス映画の字幕は英語の字幕ほどセリフに忠実ではありません。そのため、フランス語の場合、もともとある程度のリスニング力がないとDVDを有効に使うことはできません。

大学院のときにフランスで売ってるDVDにはフランス語字幕があると言うことを知り、よろこびいさんで買っていたのですが、フランス語力が欠如していたので残念ながらせっかく購入したものを残念ながら使いこなすことができませんでした。それが、基礎力がついたおかげで、このあたりでは字幕を出せばある程度言ってることがわかるようになってきました。というわけで、このあたりではDVDを見て普通のスピードのフランス語になれるようにしていきました。このとき見たのは、フランス映画に加えてハリウッド映画のフランス語訳付きのものを結構見ました。本と同様、ほかの国の作品を訳したものはそれほど難しい表現がなくてかなりわかりやすいです。

また、このようなリスニングの勉強に加えて、今までどおり多読の勉強も進めていました。リスニングをすることでフランス語の処理スピードが上がったせいか、多聴を始める前に比べてだいぶ楽にフランス語が読めるようになって来ました。これはあくまで感覚的なものなんですけど、僕の場合多聴をするようになって、昔より単語認知のスピードが上がったような気がするんですよね。それまでは一瞬考えて単語を理解していたんですけど、多聴をしてからは意識することなく単語を理解できるようになりました。また、多聴をすることで自然なリズムがつかめたこともあり、文章を読むときにだんだんと詰まらずに読めるようになってきました。

このように多聴をしてある程度読解力に自信がついたので、このあたりで新たにできたフランス語版のaudibleに入りダヴィンチ・コードのようなそれまでに読んだことのある作品を耳から聞き始めました。ただ、いくら目で読めるようになったとはいえ、やはりCIDEBの作品に比べるとかなりレベルが高いこともあり、なかなか完璧に聞き取れると言うわけには行きませんでした。やっぱり、リスニングを鍛えるためには、もう少しリスニングをする量を増やすところがあると思ってたところ、ポッドキャストの存在を知ったので始めてみたのですがこれが非常に効果がありました。

ポッドキャストの場合、ニュースと言うこともあり話題になっている出来事は、数日の間何回も繰り返し放送が行われます。そのため、最初は聞き取ることができない話題でも、何度も続けて聞いているうちに次第に聞き取れるようになっていきます。そのため、毎日毎日ポッドキャストを聞いているうちにどんどん聞き取れる範囲が広くなっていきました。一ヶ月もすると、かなり聞き取れるようになりましたし、またaudibleの作品も聞き取れるようになって来ました。それでポッドキャストってすごいなあとか思ってるところで、ポッドキャストは個人でも作れると言うことを知り、このサイトの作成を始めました。

以上、駆け足でだーっとみてきましたが、僕がかなり効率の悪い勉強法をしてきたのがよくわかると思います。ですから、皆さんには僕の勉強歴を反面教師として、効率のよい勉強法を編み出していただければといただけます。といっても、初心者の方にはどういう勉強法にすればいいかがわかりにくいと思うので、次回からはそのことについて話して生きたいと思います。

2006年3月27日 (月)

フランス語の学習歴(その4)

フランス語の学習歴(その3)で書いたように、三年も大学院にいたわりには結局フランス語ができるようになりませんでした。では、いつフランス語ができるようになったかと言うと、それは去年塾講師として働き出して小銭が入るようになって、それで教材を買うようになってからです。大学院時代はお金がないこともあってフランス語の教材はなかなか変えなかったのですが、去年は多少小金が入ってきたことに加え大学院の授業料を払わなくてよくなったこともあり、金に糸目をつけずに(と言っても、つきMAXで2万ぐらいですが)ガンガン教材を買い始めたらいつの間にかできるようになりました。正確に言えば、できるようになったと言うとより、今まで身につけていたフランス語力が顕在してきたと言うほうが近いのかもしれません。

前回述べたように、僕の場合はたとえどれだけ多読をしていても、それの内容を耳から聞かないとなかなか直感的に身に使いないんですよね。実際英語でも、audibleで大量に聞くようになるまではなかなか英語が腑に落ちたという感じはしなかったですし。ただ、そうは言ってもそれまで多読をしていたことで、ある程度の基礎力は身についていたと思うんですよね。でも、それはあくまで潜在的なものであって、なかなかそれが外に出てこなかったんだと思うんですよね。それが、多聴をすることで外に出てきた結果、急激にフランス語力が付いたのではと思います。

で、この時期にした勉強なんですけど、まず6月くらいから”異邦人”・”悲しみよ、こんにちは”・”夜間飛行”と言った定番の小説の朗読CDを買って勉強を始めました。僕は2年ほど前からaudibleというところで英語の小説をよくダウンロードして聞いてたんですが、それ以来結構小説を耳から聞くと言うのが好きになってたんですよね。ただ、当時はフランス語版のaudibleはなかったので(現在はあります)、小説の朗読CDを買って聞きたいと思ってたんですが、いかんせん値段が5000円弱と結構高いもんでなかなか手が出なかったんですよね。でも、ある程度働いて小金が入るようになってきたので、せっかくだしと思って本を買って聞き始めました(なおaudibleについて知りたい方は、下のサイトを除いてみてくださいhttp://kazuyomugi.cocolog-nifty.com/audio_book/2005/02/audible.html。)

ただ、買ってみたのはいいんですけど、これはもともとフランス人用に作られてるのでなかなか聞き取れないんですよね。で、それでもそのうち聞き取れるようになるだろうと思って我慢して聞いてたんですけど、どうも一向に聞き取れるようになりません。どうすればいいのかなと思っていろいろ探してたところ、CIDEBというところからフランス語の学習者用にCDつきにGR(graded readers)のようなものが出ていることを思い出しました。この本は昔から知ってたんですけど、ただいかんせん一冊が2500円と微妙に高いんでなかなか手が出なかったんですよね。で、当時はCDなしのGRを買って読んでたんですけど、それだとどうしても偏ったフランス語力しか身に付きませんでした。今回はその偏りをなくすためだと思って、10冊ほどCIDEBから出ている本を購入しました。なお、これらの本について知りたい方は、下記のサイトに行ってみてください。

http://www.h6.dion.ne.jp/~omeisha/lecture_facile.htm

http://www.pearsoned.co.jp/french/xls_html/cd_cassette_july_2004.html

これらの本を買って、CDをダウンロードしてiPodに入れて聞いていたのですが、そうするとだんだんとフランス語が聞き取れるようになって来ました。僕の場合、もともと読解力だけは身につけていたためこれらの本は苦労せずに読めたので、リスニングそのものは結構すらすらとできるようになりました。もし、文法や単語でわからないところが多かったら、こうは行かなかったでしょう

また、当時それ以外に効果的だった参考書としては、駿河台出版社から出ている”聞くだけのラピッド暗記単語帳”があります。前にも書きましたが、僕の場合ある程度英語ができることに加えて目から入ったので、どうも単語を英語の発音で覚えがちだったんですよね。そのため、目で見たらわかる単語でも耳から聞くとわかんないことが結構多かったのですが、この単語帳はそれを矯正するために非常に役に立ちました。

通常のフランス語だけを収録している単語集だと、知らない単語は本で覚えてからじゃないといくらCDで聞いてもその意味が身につきません。しかし、この本のようにフランス語を言った後でその日本語訳を言うという構成であれば、聞いているだけで自然にフランス語の単語を身につけることができます。このサイトでも、このCDと同じくフランス語→日本語と言う対訳方式を採用してますが、それはこのようにフランス語を自然と身につけてもらうことを狙ったものです。さて、話の途中ですが、だいぶ長くなったので明日に続くことにしたいと思います。

フランス語聴くだけのラピッド暗記単語帳 基礎編[CD] Book フランス語聴くだけのラピッド暗記単語帳 基礎編[CD]

著者:加藤 雅郁
販売元:駿河台出版社
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初心者から上級者までの学習法をカバーした、多読&多聴で身につける!映画を聞き取るためのフランス語力養成講座のダイジェスト版ファイルをプレゼントしています。あなたもフランス語を始めて見ませんか。興味がある方は、下記のアドレスにメールをください。お気軽にどうぞ。

info☆kamehameha.jp(☆を@に変えてください)

なお、冊子自体の詳細はこちらです
http://blog.alc.co.jp/d/2000181?nid=20040910

2006年3月24日 (金)

単語の覚え方

日本における初等語学教育では、単語の暗記は文法の学習において軽視されがちです。しかし、実際には言語学習において語彙の習得は文法の習得にまさらない重要性を持っています。なぜならもし十分な語彙力があれば、基本的な文法さえ身につけた後は、大量にその言語に触れることで派生的な文法の用法を自然と身につけて行くことが可能になるからです。

フランス語と共通する単語が多いイタリア語では、僕はまず最初に本を読んで実際のイタリア語をインプットした後で細かい用法を確認するという手段を踏んでいます。この方法だと最初から自分の興味のある分野の本を読むことができるので、最初から細かい用法を問題を解きながら覚えていく学習法よりも楽しく勉強を進めて行くことができます。

しかし現状では、初期段階において語彙の習得よりも文法の派生的な用法の習得に時間が割かれることが多いです。そのため複雑な文法を知っているにもかかわらず、辞書を使わないで文章を読んだりすることができないというケースが多発しています。そのような状況から抜け出し、楽しんでフランス語と触れ合えるようになるためには、十分な量の単語力をつけることが必要不可欠です。

では、どのようにして語彙をつけていけばいいのでしょうか?一般的な語彙の覚え方ですが、大きく単語帳・速読・語源の3つに分けられると思います。 まず、はじめに単語帳を利用する方式です。単語帳には、日本語とフランス語が一対一対応で収録されているものと、文脈の中で単語が使われているものがあります。個人的には、最初のうちは一対一対応の単語集を使って、慣れてきたら文脈つきの単語帳を利用するといいのではないかと思います。

一対一対応の単語集のお勧めは「フランス語基本単語2000(語研)」と「聞くだけのラピッド暗記単語帳(駿河台出版社)」です。この二つの単語帳に付属しているCDにはフランス語とその日本語訳が収録されているので、聞いているだけである程度単語を覚えられます。文脈つきの単語集のお勧めは「今すぐ覚える音読フランス語(東進ブックス)」・「今すぐ話せるフランス語単語集(東進ブックス)」・「仏検 準1級・2級必須単語集」です。

次に多読ですが、上で紹介した一対一対応の単語集を何回か聞いたあたりで多読に入るといいのではないかと思います。最初のうちは、NHKのテキストのバックナンバーを購入して、それを片っ端から読んでみるのもいいと思います。それになれてきたら、海外の出版社から出てる多読用の教材を使ってみてはどうでしょう。CIDEBというところから出ている教材にはCDがついているので、多読だけではなく多聴も行うことが可能になります。一冊2000円ぐらいと多少値は張るのですが、それだけの 価値はある教材だと思います。普通の本屋では売ってないと思うので、欧明社や紀伊国屋に問い合わせてみてください。

最後に語源ですが、フランス語では語源の本はあまり出ていません。白水社から出ている「フランス語基本単語の覚え方」ぐらいでしょうか。ただ、タイトルどおりそれほどレベルの高い語は扱ってないので、ある程度単語力をつけた人にとっては物足りないと思います。そういう人は英語用の参考書を手にとって見るのもいいと思います。アルクの語源辞典はもともとは英語用なのですが、フランス語も結構載っているので読んでみるとためになると思います。アドレスは下記のとおりです。

http://www.alc.co.jp/eng/vocab/etm-cl/index.html

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2006年3月23日 (木)

フランス語の学習歴(その3)

さて、フランス語の勉強歴その3です。前回で大学院に入るまでを書いたんで、今回は大学院に入ってからの3年間を書きたいと思います。ところで、仏文の大学院と言えばみなさんどんなイメージを抱きますか?大学院だからかなり厳しくフランス語の勉強をさせられるんだろうなと思うと方も中にはいると思いますが、実はうちの大学ではフランス語の実用的な運用能力を上げるような授業はほとんどありませんでした。

なぜかと言うと、「大学院の授業と言うのはあくまでフランス文学なりフランス語学を学ぶところで、その基礎となるフランス語力は自分でつけろ」というのがうちの大学院のスタンスだったからです。そういえば僕の先輩も、「大学院は専門について学ぶところで、フランス語そのものを学ぶところではない」とよく言ってました。まあ、それがいいかは別として、うちの大学院はそういうところでした。

だからほんとは大学院に加えて自分で日仏とかに行ければよかったんでしょうけど、貧困&先見性の欠如から僕はフランス語の学校には行かず一人で勉強してました。今から振り返ってみると、このとききちんと学校に行っておけばよかったなと思います。

さて、僕はいろいろちんたらしてたんで大学院の修士に三年もいたんですけど、まず最初の一年目は結構フランス語を勉強してました。このあたりでは、ゼミで使うテキストの精読+インターネットから拾ってきた記事の多読と言うのが主な勉強法でした。僕が大学院に入った一年目は2002年でちょうどワールドカップがあった年なんで、勉強と称してサッカーの記事を大量に読んだのをよく覚えています。

奨学金も入ったので、夏はディジョンのCIEFという大学付属の語学学校に行きました。ここの学校は日本人もそれほど多くなく、結構いいフランス語の勉強になりました。と言っても、勉強はあまりせず、ほとんど毎日のようにサッカーをしてました。後アメリカ人とイギリス人の友達が多くできたんで、授業以外はほとんど英語を話してました。授業が終わると体育館でサッカーして、その後みんなで町に繰り出して酒を飲んで、10時ぐらいになったら近くのしょぼいクラブに言ってそれで3時ぐらいになったら寮に帰ると言う生活をしてました。このときは絶好調に楽しかったです。まあ、それ以外にも親の友達あったりしていろいろつれてってもらったりしてました。この夏は本当に楽しかったですね。

帰ってからは、多読の勉強と称してフランスで買ってきたポール・オースターの翻訳本を読んでました。この時期にオースター以外に読んだものとしては、ハリポタ・村上春樹などがあります。こういう翻訳の作品はフランス語独自の表現形式が少なくて、わかりやすくていいと思います。後、ディジョンで一ヶ月いる間に結構リスニングができるようになったんで、フランス語のリスニング能力にもっと磨きをかけたいと思ってRFIとかNHKワールドとかいろいろ試したんですけど、当時の僕には難しすぎて結局続きませんでした。最終的には向こうでフレンズのDVDを買ってきたんで、それを聞くという形で落ち着きました。ただ、英語と違ってフランス語版の字幕はかなりいい加減なんで、字幕を見ててもあんまり聞き取れないんですよね。ですから、これは当時の僕にとってあまりいい勉強法じゃなかったなと今になって思います。

二年目には教育学部の授業の心理言語学と言うのを取ったんですが、これが面白くてだんだんとはまってしまい、その結果この年はフランス語の勉強がかなりおろそかになりました。心理言語学はアメリカ発の学問なんで、どうしても英語の文献が多いんですよね。ですから、この年はフランス語の文献2:英語の文献8ぐらいで文章を読んでたと思います。この年もまた夏にディジョンに行ったんですけど、このときも例のごとくボールけってました。このときはできた友達がウクライナ・ドイツ・イタリアあたりだった上に、サッカーも地元のアラブ系の人たちとやってたから、前年に比べるとフランス語で話す機会はかなり増えました。

特にウクライナ・ドイツ・イタリアから着た三人とは仲がよくて、ほんとにいろいろ遊びました。その中でも一番印象に残ってるのは、近くのボーヌの町にチャリンコで行ったことですね。イタリア人にディジョンからボーヌまでは20キロぐらいだから4時間ぐらいでつくよといわれて行ってみたんですが、実際は7時間ぐらいかかったと思います。この夏は猛暑で気温が38度くらい平気でありましたが、そんな炎天下の中ブドウ畑の中を自転車で突っ切ったのも今となってはいい思い出です。あの焼け付くような太陽の下食べたぶどうの味は一生忘れることはないでしょう。

さて、フランス語の勉強ですが、このころは多読を始めて2年ぐらいたったんで、辞書を引かなくても簡単な小説ぐらいならなんとか読めるようになってました。にもかかわらず、この時期には自分がフランス語ができるようになったと言う感覚はぜんぜんなかったたです。むしろ、「フランス語ってよくわからないなあ」とか「フランス語っていつまでやってもできるようにならないなあ」と言う気持ちがほとんどでした。

今思うに、この時期はリスニングができなかったから、フランス語の感覚がつかめてなかったんですよね。まあ、これはあくまで僕の個人的な感覚ですけど、結局文章だけ読んでてもできるようにならないんですよね。もちろん本を読んでいたら字面はわかるようになるんですけど、それを耳から入れないとどっか表面的な理解に終わってしまいます。ほんとに体にしみこませるためには、やっぱり耳から聞かなきゃいけないんじゃないかなと僕は思います。それをせずにただ目だけから読んでいたので、フランス語特有のリズムが体にしみこんでいかず、いつまでたっても「腑に落ちない」と言う状態のまま終わってしまうんではないでしょうか。

3年目に関しては、フランス語の勉強で特筆すべきことはないです。正直、このことはいろんなことが中途半端で、なかなかうまく行きませんでした。フランス語の勉強も相変わらず多読のみで、実力の進歩もほとんど感じられませんでした。

以上のことからわかるように、大学院時代の独学はと言うのは必ずしも効率のよいものではなかったです。むしろ、はっきり効率が悪かったと言えるでしょう。もちろん、一人で勉強するとフランス語が身に付かなくというわけではありません。ただ、僕の場合どうしても勉強が読解に偏りがちでそれ以外の能力を身につけるのをおろそかにしてしまったんで、結果としてあまり能力が伸びませんでした。

独学で勉強する人は、どうしても勉強が偏りがちになるので、その都度その都度自分の勉強法が偏ってないかチェックする必要があるでしょう。特に、日本で勉強するとどうしても読解に偏りがちになるので、それを修正するためにも高度な文章のリスニングに力を入れてください。ただ、ここで読解の能力をつけたことが、その次の年でのフランス語の飛躍につながりました。そういう意味では、この3年間で多読をしたことは間違いではなかったと言えるかもしれません。

初心者から上級者までの学習法をカバーした、多読&多聴で身につける!映画を聞き取るためのフランス語力養成講座のダイジェスト版ファイルをプレゼントしています。あなたもフランス語を始めて見ませんか。興味がある方は、下記のアドレスにメールをください。お気軽にどうぞ。

info☆kamehameha.jp(☆を@に変えてください)

なお、冊子自体の詳細はこちらです
http://blog.alc.co.jp/d/2000181?nid=20040910

2006年3月21日 (火)

フランス語の学習歴(その2)

うちの大学では第二外国語としてのフランス語の授業は二年生で終わるのですが、このままさび付かせるのはもったいないなと思って、三年生では仏文の講義に顔を出すことにしました。このときに興味があったのは、英語の語源としてのフランス語と言うかラテン語です。

ある程度英語をやったことがある方はわかると思いますが、ノルマンコンクエストのおかげで英語の単語には結構フランス語系の単語が多いです。そのため、フランス語のようなロマンス語系の言語を一個やると、英語の高級語彙が簡単に覚えられます。これが面白くて、だんだんとフランス語をまじめに勉強するようになりました。

ただ、そのあたりではまだ大学院で仏文に行こうとは思ってませんでした。仏文に行きたいなと思ったのは、三年生の夏にUCLAのサマーセッションに出てからです。これはUCLAの夏期講習にでて現地の大学生と一緒に単位をとると言う企画なのですが、このとき行ったLAの街や雰囲気になんかなじめなかったんですよね。授業自体は面白かったし、同質の友達もいいやつだったんですが、なんか街の雰囲気になじめなかったんですよね。結局LAには一ヶ月ちょいいたんですけど、そのあいだずっとフランスに行きたいなって思ってたんですよね。

そんなこともあって、帰ってからはフランス語ができるようになりたいなと思って、次第にフランス語の勉強をまじめにするようになりました。と言っても、今までそんなに勉強してなかったんで、とりあえず仏検3・4級対応問題集と仏検の問題集を買ってきてやり始めました。3年生の冬ぐらいまでに3級ぐらいまでは終わらせたと思います。その後は、「仏検2級・準一級単語帳」や「今すぐ話せるフランス語 自由自在編」とかをやりつつ、仏検2級の問題集を解いてました。

4年生になってからは仏文の授業に出つつ、一人でフランス語の勉強をしてました。このころは、もっぱらプチニコラや星の王子様のようなそれほど難しくないフランス人の子供向けの本を読みつつ、文学作品を辞書を引きつつ精読してました。仏検は、確か準一級ぐらいの勉強をしてたと思います。そういえば、このとき準一級の試験を受けて落ちました。確か合格点に10点ぐらい足りないだけだったんで、このとき落ちた割には「勉強はある程度進んでるんだな」と思って妙に安堵した記憶があります。

その後、夏はもっぱら院試に向けて勉強をしてました。このころは、今まで読んだ本のCDを耳で聞きつつ、仏文解釈用の本を辞書を引きつつ読み進めると言う勉強をしていました。最初のうちは知ってる単語がほとんどなかったのですが、勉強を進めるうちにだんだんと読めるようになってきました。肝心の院試ですが、英語の時間で50分間眠りとおすと言う大失敗をやった割には、なぜか受かってました。不思議なものです。

院試に受かってからは、仏文に入るんだしと思って、さらにフランス語の勉強をしてました。ここら辺では何したかははっきり覚えてないのですが、とりあえず多読をしようと思って欧明社でfrancais facileのシリーズを買っていろいろと読んでた気がします。

この当時の勉強ですが、当時は自分なりにいろいろとバランスよくやってた気がしますが、今思い起こすと読解に偏りすぎていた気がします。そのため、当時の僕のフランス語には次のような二つの大きな欠点がありました。

まず一つは、単語のきちんとした発音を覚えていないというものです。自分なりにCDつきの教材を買って耳からフランス語を入れる努力をしてはいましたが、いかんせんその絶対量が少なすぎました。そのため、どうしても単語のインプットが目からに偏りがちで、正しい発音がなかなか覚えられませんでした。それでもきちんとフランス語読みで覚えてたらそれほど障害にならなったのかもしれませんが、僕の場合は一年生のときにきちんと正書法を覚えていなかったため自分で英語読みをしていることが多くこれが後でリスニング力を身につけるときに大きな壁となりました。

二つ目は、読解用の文法を身につけてはいても、アウトプット用の文法を身につける訓練をほとんど行わなかったことです。これは、大学院の入試がほとんど読解で、仏作文がほとんどなかったため勉強を読解に集中しすぎてしまったため起こりました。しかも、英語の知識を使ってなまじっか文章が読めるものだから、当時は文法を勉強するのがバカらしく思えたんですよね。これも後で自分の弱点として大きく跳ね返ってくることになります。

2006年3月19日 (日)

フランス語の学習歴(その1)

このフランス語の学習歴のコーナーでは、僕がフランス語をどういう風に勉強してきたかについて述べていきたいと思います。僕はフランス語に関してはかなり効率の悪い勉強法をしてきたなと思うので、これから述べることが皆さんの反面教師になってくれればと思います。

まず、いつからフランス語を始めたかですが、ここのサイトに来ているほとんどの皆さんと同じように、僕がフランス語を勉強しはじめたのは大学一年生のときでした。うちの大学は仏・独・露・中の中から第二外国語を選べたのですが、僕はその中からフランス語を選びました。なぜかと言うと、親が若いころにフランスに行ってたこともありよくフランスの話しを聞いてたので、なんとなくフランスに親近感を抱いてからです。

と言っても当時はそれほどフランスに興味もなかったし、それに大学生に成り立てですから、当然熱心に勉強をするはずがありません。うちの大学では授業には出ないのが当たり前だったので、授業全般をかなりの勢いでサボり、フランス語もたいがいサボってました。たぶん、授業に出てる回数の方が休んでる回数より少なかったと思います。行ったとしても、大体遅刻してましたし。

ただ、そうやって授業はだいたいサボってましたが、語学自体は嫌いではなかったので、自分ではフランス語をそこそこ勉強してました。このときの勉強はもっぱら教科書に載ってる文章を辞書を引きつつ訳す+動詞の活用を紙に書いて覚えるというものでした。僕は当時からそこそこ英語ができたこともあり、文章を読むのは苦手ではありませんでした。

ただ、音声がないところで一人で勉強してたせいか、ついつい気がつかないうちに単語を英語読みしてしまうことが多く、これがあとでかなり僕のフランス語学習を妨げることになります。ただ、当時はどっちかというと英語を熱心に勉強してたこともあり、フランス語は単位が取れればいいやぐらいにしか思ってなかったので教室で発音を訂正されても特になんとも思いませんでした。

フランスに興味を持ち出したのは、二年生のときに家族旅行でフランスに行ってからです。このときはたしか十日ぐらいフランスに滞在したのですが、最初の五日か六日でパリを観光して、その後でうちの親が若いころにいたブルゴーニュのディジョンという街に行きました。

パリとディジョンでは、今まで名前だけ聞いてた親の友人に初めて会って、少しですがフランス語で話したりもしました。このときは親掛かりということもあって、ホテルもかなりいいところに泊まりましたし、食事もおいしかったので、かなり楽しかったです。

みんなが帰国した後、、僕は一人でユーロスターに乗ってイギリスに行ったんですが、イギリスはどうも性に会いませんでした。僕は南の人なんで、イギリスのあの夏でも冬みたいな天気がいやでいやで仕方なかったんですよね。まあ、その後天気はまずいが酒はうまいということを発見して、それなりに楽しく過ごしたんですが。

そんなこともあって、帰ってからはだんだんとフランスに興味がわいてきました。ただ、当時はもっぱら英語の勉強に力をいれてたこともあって、フランス語は興味はあるけどあんまり勉強はしませんでした。ただ、授業の予習と復習はある程度やってたこともあり、フランス語の文章はそこそこ読めるようになりました。

以下”フランス語の学習歴(その2)”に続く。